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執筆者の写真マクマホン洋子

子宮内体験/出生体験が人生を決める

レオナルド・ダ・ヴィンチとフロイトが貢献した「出生前心理学」は母親が胎児に及ぼす影響について解明しています。 「同じ魂は2つの肉体を支配する。母親が望んだことは、その望みを抱いたときに身ごもっている胎児にしばしば影響を与える。母親の抱く意志、希望、恐怖、そして精神的苦痛は、母親自身よりもその胎児に重大な影響を及ぼされるために、胎児の生が失われることが多い」 (ダ・ヴィンチの『手稿』より) それから時代は移り変わり、実は胎児の能力は当時の予想をはるかに上回っていることが多くの研究からわかってきています。 胎生一ヶ月になる頃には、すでに複雑な条件反射活動を行っていることを皆さんはご存知でしょうか? 胎児は母親の感情を受け取って反応したり、自分の好き嫌いを表すなど、二ヶ月を過ぎてくると、すでに自我が芽生えてきます。 胎児は、生まれてからすぐに社会生活に順応することができるように、最低限必要な意識、自覚を得るための訓練を、母親が考え、体験していることを敏感に感じ取ることにより、行っているのです。 そのために、胎児には、母親の思考や感情を素早く読み取る能力が必要なため、子宮内で受け取る多くの刺激やメッセージの中で、何が重要で何が重要でないか、さらにどのメッセージに反応し、どのメッセージを無視すべきかを判断し、そして、最終的には、メッセージが伝える内容を記憶しておかなければなりません。 このような意識が胎児に芽生えるのは、胎生七ヶ月から八ヶ月にかけてであると研究でわかっています。刺激やメッセージは脳で受け止められ、さらに、その脳から神経回路を通じて、体の各部に伝えられます。 生まれてから、子供たちに色々な問題が現れている場合がありますが、実は子宮内にいた時と出生時の体験から、引き起こされていることが多く、いかに胎児の時の環境や母親との関係が重要であるかということが科学的に証明されています。 精神的なだけでなく、肉体的にも、一生、私たちに影響し続けるのです。妊娠、出産という母親にとっての一大イベントは、実は、人間がどのような生涯を過ごすのかという大きな鍵を握っているのです。 【子宮内体験/出生体験が人生を決める】 出生時における生理的障害によって、胎児に精神障害から脳障害に到るまで、広範囲にわたる損傷がもたらされるとする医学文献は少なくありません。 ある調査では、暴力犯罪をおかした人たちの中で、尋常でない難産の末に生まれてきたという割合がとても多いという結果が出てます。母親が辛い出産をするということは、生まれて来る赤ちゃんにとっても辛い体験として残り、無意識の中で一生引きずっていってしまうということなのです。 【救いは母親からの愛】 胎児にとって、子宮内体験/出生体験がどんなにストレスフルなものであったとしても、母親が出産を待ち望んでいたかいないかで、影響は異なります。 母親が出産を待ち望み、精神的に健康で安定していれば、一時的に過度なストレスを受けたとしても、お腹の中の胎児は健やかに育ち、生まれてからも、母親との絆を構築することができます。 その反対に、母親が出産を待ち望んでいなかったり、お腹の中の胎児に意識を向けずに、無視をしていたりすると、それが胎児にとってのトラウマとなり、生まれてからの絆を構築できないばかりか、精神的、肉体的不安定なまま成長し、社会に出てからの問題行動の引き金となるのです。 *********************************** AMEAメソッド[人間軸]子育て法 *********************************** 子育ては子宮の中で卵子と精子が受精した時から始まってます。 一生懸命生きようと頑張っている胎児に必要なのは、お母さんの母になるという自覚と胎児への無償の愛です。 そして、お母さんに精神的、肉体的に穏やかで安定した生活環境を作るのがお父さんの役目です。それには、お母さんに母親になるという意識と自覚が必要なように、お父さんにも父親になるという意識と自覚が必要です。そして、妻に対する愛、妊娠中の妻に対する思いやりと感謝の気持ち、新しい家族を迎えるという責任をしっかりと持つことも、とても重要です。 【三つ子の魂百までも】 諺は先祖からの贈り物です。日本では昔、数え年で年齢を決めてました。それは、お腹の中に宿ってすぐに、人として認めていたという証拠です。ですから、生まれたらもう1歳だったんですね。 ですので、この諺にある三つ子とは、満2歳の子供ということになります。魔の2歳と言われている年齢までが土台となり、終焉まで影響し続けるということを、私たちの先祖はすでに知っていたんですね。 *********************************** AMEAメソッド[人間軸]子育て法 *********************************** 子宮内体験/出生体験が与える影響について学ぶことは、子育てだけでなく、教育やビジネスなど、人材が関わる全てのことに、とても重要であり、かつ必要なことだと思います。

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