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執筆者の写真マクマホン洋子

女性社会の形成と今後の課題

日本女性の勢いが、日本でもオーストラリアでも止まりませんね。グローバルマインドを持って、世界に羽ばたいている日本人女性は、本当にキラキラと輝いています。 もちろん、日本にいて、日本の中で素晴らしい活躍をしている日本人女性のパワーもすごいです。

ご存知のように、日本では、男性社会から男女共同参画の時代に移行させようと、日本政府は、内閣府男女共同参画府を設置し、いろいろな活動を進めています。 ただ現状を見てみると、とても興味深いものを感じます。それは、女性が社会進出をするにあたり、すぐに男性社会に入るというのではなく、まず、独自の女性社会を形成しているからです。

この現象は、女性が男性社会に参入する前の一つのステップのようにも思われますが、それが男女共同参画時代の到来を遅らせている原因となっているのではないかと危惧されます。 女性の特性の一つである、グループを形成し、そのグループの中で和をもって活動をすると、横割社会を形成しやすくなります。そして、男性社会が縦割社会なので、横割社会の中での活動に慣れてしまうと、なかなか縦割社会への移行が難しくなってしまいます。 経済産業省は、「産業」社会の現状を、『日本全体が縦割構造であり、それをどう、 横に繋げていくのか。その横の繋げ方が、これからの日本の産業競争力の起点になる』と問題意識しています。

女性が縦割社会である男性社会に参入し、横割社会とのパイプ役になることが、内閣府の目指している男女共同参画時代を可能にすると思うのですが、女性たちが今、属しているその横割社会から抜け出そうとしない限り、実現は難しいのではないかと思います。

『みんな仲良し、助け合う』ということは、とても重要なことで、縦割社会でもそれを重視しています。でも、仲間を作り、自分たちの不利益になりそうな人を排除するという女性特有の傾向は、ビジネスを行う上で、とても大きな足かせとなります。

確かに、女性だからできること、女性しかできないこともたくさんあります。でも、社会で自立し、女性の枠を超えて、人間として、社会に貢献するためには、まだまだ乗り越えなければいけない大きな壁がたくさんあるように感じます。

マクマホン洋子

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